イベント情報
2015年度第3回オープンセミナー
"環境ストレスに対する資源植物の適応"
更新日:2018年07月09日
概要
開催日時 | 2016年1月14日(木)15:00 - 17:00 |
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開催場所 | 名古屋大学農学部第7講義室 |
言語 | 英語 |
* 講演1 (15:00 - 16:00) *■
「非生物ストレス耐性の選抜に向けた園芸作物の生理的反応」
講演者:
Ir. Marie-Christine Van Labeke(ゲント大学生物工学部植物生産学科・教授(ベルギー))
植物は、環境と遺伝的背景の両方に影響される形で非生物ストレスを認知し、反応している。乾燥条件での有効水の低下、あるいは低温ストレス下における細胞外での氷晶形成による細胞の脱水などのように、様々な非生物ストレスにより植物体内の水分状態は影響される。本講演では、ストレス耐性選抜の理論的背景と耐性タイプの生理的反応特性について紹介する。
* 講演2 (16:00 - 17:00) *■
「塩ストレス、アルミニウムストレスに対するサゴヤシの生育および生理反応」
講演者:
江原 宏(名古屋大学農学国際教育協力研究センター・教授)
サゴヤシは熱帯低湿地の厳しい条件にも適応し、樹幹に多量のデンプンを蓄積する優良資源として注目されている。サゴデンプンは食料、加工原料として利用されているだけでなく、バイオ燃料の原料としても期待されている。生産性の低い問題土壌地域での生産振興を検討する上では、環境ストレス条件下でのサゴヤシの生育および生産特性を十分理解しておくことが必要である。本講演では、塩ストレスやアルミニウムストレスに対するサゴヤシ実生の生育および生理反応について、インドネシアに開設したサゴヤシパイロットファームでの結果も交えて紹介する。