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研究活動

イネの環境ストレス適応性向上に向けた栽培技術開発:江原 宏

江原 宏

世界各地で大洪水の被害が急増しています。洪水常襲地ではイネの生育初期には洪水による冠水が危惧されるものの、生育後期の乾燥による被害を回避するために雨季の深水時から作付けを始めなければならないという事情があります。
私たちは、半島マレーシア西岸やスマトラ東岸地域の低湿地において行われてきた多回移植栽培を改めて技術的に評価するとともに、現地で栽培されてきたイネ品種の冠水に対する生育反応の調査を通じ、伝統的な技術を基本とした洪水常襲地における稲作の安定化を目指し、冠水ストレスの軽減と被害からの回復を促すための栽培技術の高度化に取り組んでいます。


多回移植栽培における1度目の移植:この約20日後に2度目の移植が行われる
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