開催報告

農業研究がアフリカの農業の発展に果たす役割はますます大きくなってきていますが、その研究をリードする国際熱帯農業研究所（IITA）のウテランヤ・サンギンガ新所長が、2月20日、ナイジェリアから来学し、農学国際教育協力研究センターのオープンセミナーで、IITAの新たな研究方針について講演しました。農業の現場でインパクトを示せる研究が大事で、そのため研究体制を改革し、良きパートナーを得て、本当に必要な研究を行っていきたいと熱く語りました。特に生産量に限界がある有機農業と化学肥料の効果的利用、キャッサバ、ヤム、カウピーなど他にはない作物のジーンバンクの機能強化と世界での共有、研究成果を生かした企業化など新しい方向が見えます。また、日本人の学生や研究者の育成のため大学と協力したいと強い希望と期待を示し、約20名の参加者と共に、アフリカの人々の農業の発展を考えるとてもいい機会となりました。