イベント情報
2015年度第2回オープンセミナー
"アフリカ開発の阻害要因と日本の役割"
更新日:2018年07月09日
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開催報告
農学国際教育協力研究センター(ICCAE)は、12月15日(火)、2015年度第2回オープンセミナーを開催し、二木光 元JICA国際協力専門員による「アフリカ開発の阻害要因と日本の役割」と題する講演が行われました。二木氏は、JICA専門家としてスーダン、ボリビア、エジプト、バングラデシュ、ザンビア、東チモール、ケニア等で活動してきた長年の経験に基づき、アフリカ開発の阻害要因や貧困と飢餓の実態について具体例を交えて講述するとともに、協力を行ってきた日本の特質について、日本人のもつ価値観や共同体精神、技術開発への熱意と継承、国の意識などをアフリカと対比することにより浮き彫りにしました。さらに、アフリカ開発のためには、日本の凹型文化と価値観を重視した支援を孤立地帯の小農を対象に行うことが必要であり、このことがガイア(地球生態系)の持続性の鍵を握るものであるとの説明がありました。講演後には、国際協力やアフリカの農業と開発に関心を持つ多数の参加者との間で活発な質疑応答が行われ、盛況なセミナーとなりました。
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概要
開催日時 |
2015年12月15日(火)15時30分 - 17時00分 |
開催場所 |
名古屋大学農学部第7講義室 |
講演者 |
二木 光 (元JICA国際協力専門員) |
言語 |
日本語 |
MDG's 第一目標、「極度の貧困と飢餓の撲滅」はアフリカ地域を除く各地で既に達成された。しかし、アフリカでは、未だに半数の人々(48.4%, 2010年)が一日購買力平価($1.25、約150円)以下での生活を余儀なくされている。その阻害要因の特定、その背景を議論し、アフリカ開発から浮き彫りにされた日本の特質と、ガイア(地球生態系)持続性に対する日本の役割について俯瞰する。
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