イベント情報
2016年度第1回オープンセミナー
"エルニーニョ・南方振動と農水産業への影響"
更新日:2018年07月09日
20160418180600
開催報告
農学国際教育協力研究センター (ICCAE) は、4月18日 (月) に農学部第3講義室において、2016年度第1回オープンセミナーを開催しました。今回は、ペルー共和国のラ・モリーナ農業大学より招いたルイス・イコチア・サラス水産学部教授の講演が行われました。イコチア・サラス教授は、「エルニーニョ・南方振動と農水産業への影響」と題した講演の中で、エルニーニョがどのように発生し、海洋および大気の状態に影響を及ぼすのかを解説するとともに、エルニーニョの発達により、海洋生物の移動、分布が大きく変化することについて、研究例をあげて紹介しました。また、エルニーニョが様々な作物の生産と関連産業に大きな影響を及ぼしていることを示し、経済活動の損失、あるいは生命の危機といった世界各地での自然災害を軽減するために、エルニーニョの予測が益々重要になっていることを指摘しました。本オープンセミナーを通じて、エルニーニョ現象に関わる指標生物の群集動態や、より信頼性の高い予測に向けた課題などについて、学内外の参加者とともに最新の情報を共有することができました。
ルイス・イコチア・サラス教授の講演の様子
ページ先頭へ戻る
概要
開催日時 |
2016年4月18日(月) 15:30 - 17:00 |
開催場所 |
名古屋大学農学部第3講義室 |
講演者 |
Prof. Dr. Luis ICOCHEA SALAS(ラ・モリナ農業大学・教授 (ペルー)) |
言語 |
日本語 |
世界の海洋および大気にみられる最も厳しい変動は,概ね7年毎に太平洋地域で生じており,エルニーニョ・南方振動と呼ばれる。本講演では,太平洋の赤道地帯でいかにエルニーニョが発生し,発達して,ペルーの海洋および大気状態に影響を及ぼすのかを紹介する。エルニーニョ期間中は,海洋生物種の分布や移動が変化する。また,エルニーニョは農業や他の生産分野へも影響を及ぼす。生命の危機や,何十億ドルにも及ぶ経済活動の損失をもたらすような世界各地での自然災害を軽減するために,エルニーニョの予測が益々重要になっていることについても解説する。
« オープンセミナー一覧へ戻る