イベント情報
2016年度第3回オープンセミナー
"タンザニア・環境劣化の最前線地域における循環型資源利用モデルの構築"
更新日:2018年07月09日
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開催報告
農学国際教育協力研究センター (ICCAE) は、7月12日(火)に農学部第8講義室において、2016年度第3回オープンセミナーを開催しました。今回は、京都大学アフリカ地域研究資料センター 副センター長の伊谷樹一教授をお招きし、「タンザニア・環境劣化の最前線地域における循環型資源利用モデルの構築」についてご講演頂きました。
アフリカ諸国は、2000年代の中頃から世界的な鉱物資源価格の高騰を受けて都市が急速に発達していますが、農村部では依然として経済の停滞が続いています。そして、都市との経済格差は深刻な環境破壊を引きおこし、さらには国家レベルのエネルギー不足をも招いています。環境・エネルギー問題の解決にとって農村社会における生活の安定は不可避であり、食料生産の向上と経済の活性化なしに生態環境を修復・保全することはできません。このような背景から、本セミナーでは伊谷先生が長年に渡りタンザニア半乾燥地域の農村において取り組んでいらっしゃる、循環型資源利用モデルの構築に向けた活動をご紹介して頂きました。伊谷先生の講演を受けて、対象地域を俯瞰した総合的な農村開発の重要性について活発な議論が展開されました。
伊谷先生によるご講演の様子
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概要
| 開催日時 |
2016年7月12日(火) 15:30 - 17:00 |
| 開催場所 |
名古屋大学農学部第8講義室 |
| 講演者 |
伊谷樹一 氏(京都大学アフリカ地域研究資料センター 副センター長/教授) |
| 言語 |
日本語 |
アフリカ諸国は、2000年代の中頃から世界的な鉱物資源価格の高騰を受けて都市が急速に発達しているが、農村部では依然として経済の停滞が続いている。そして、都市との経済格差は深刻な環境破壊を引きおこし、さらには国家レベルのエネルギー不足をも招いている。環境・エネルギー問題の解決にとって農村社会における生活の安定は不可避であり、食料生産の向上と経済の活性化なしに生態環境を修復・保全することはできない。このセミナーでは、私がタンザニア半乾燥地域の農村において取り組んでいる、循環型資源利用モデルの構築に向けた活動を紹介しながら、総合的な農村開発の重要性について考察してみたい。

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