イベント情報
2017年度第2回オープンセミナー
インドネシア・ベンクルー州ムコムコにおける灌漑水田地域の農業生産動向
更新日:2018年03月30日
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開催報告
農学国際教育協力研究センター(ICCAE)は、11月6日(月)にインドネシア・ボゴール農科大学人間生態学部講師を務めるリルス・A・キンセン氏を招き、農学部第7講義室において2017年度第2回オープンセミナー「インドネシア・ベンクルー州ムコムコにおける灌漑水田地域の農業生産動向」を開催しました。インドネシアにおいてアブラヤシ産業はこの20年間に急速に発展した。今日では,そのプランテーションはスマトラ,カリマンタンなどジャワ以外の島々のほとんどでみられ,世界でも圧倒的に多い生産量を誇っている。今回話題としたスマトラ島ベンクール州のムコムコ地区も同様にアブラヤシの生産面積が大きく伸びた地域であり,なんとそこでは灌漑を有する水田までもアブラヤシ園に転用されてきた。しかし近年,興味深い現象がみられ,灌漑水田からアブラヤシ園となった農園が,再び水田に転換される例が現れている。本セミナーでは,このような農業実践の動態について,「構造化」という社会学的視点から分析した研究を解説いただいた。また,スマトラの他の州において,アブラヤシ園を伝統的な土地利用に戻そうとする動きが始まっているなどの情報も含め,学内外の参加者との情報共有を行なうとともに,地域資源の持続的利用による地場産業の振興などに関して意見交換を行なった。
リルス・A・キンセン博士による講演,参加者とのディスカッションの様子
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概要
開催日時 |
2017年11月6日(月) 15:30-17:00 |
開催場所 |
名古屋大学農学部第7講義室 |
講演者 |
Dr. リルス・A・キンセン (インドネシア・ボゴール農科大学 人間生態学部 講師) |
言語 |
英語 |
アブラヤシ産業は,この20年間にインドネシアで急速に発展した。今日では,そのプランテーションはスマトラ,カリマンタンなどジャワ以外の島々のほとんどでみられる。スマトラ島ベンクール州のムコムコ地区も同様である。そこでは,なんと灌漑水田もアブラヤシ園に転用されてきた。しかし近年,興味深い現象がみられている。それは,灌漑水田からアブラヤシ園となった農園が,再び水田に転換される例が現れているのである。本セミナーでは,このような農業実践の動態を「構造化」という社会学的視点から分析し,解説する。
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