イベント情報
2014年度第6回オープンセミナー
"インドネシア・西ジャワにおける持続的農業と農民による農法・技術の選択-アグロエコロジーの観点から-"
更新日:2018年03月29日
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開催報告
農学国際教育協力研究センターは、2014年度第4回オープンセミナーを7月14日に開催し、国際協力機構(JICA)国際協力専門員で現在JICAプロジェクトのチーフアドバイザーである時田邦浩氏が、ウガンダにおける精米業の発展と農業機械化の可能性について講演を行いました。 ウガンダでは、都市部を中心とした米の消費量の増加に伴い、平均収量は約1.5t/haと低迷しているものの栽培面積の拡大によって生産量が増加しています。しかしながら、国内産の米は、精米技術の未熟さから石などの混入が見られ、高い品質を求める消費者は高価な輸入米を選ぶ傾向にあり、輸入米は全消費量の1/4を占めています。 これまで、政府や援助機関はトラクターや耕運機など収穫前作業の機械化を促進する政策をとってきましたが、まだ市場は小さく、初期投資・維持費ともに高額で、修理技術や部品の供給もままならいという壁にぶつかりました。 現在のウガンダではむしろ、収穫後処理技術、特に高性能の精米機導入によって米の品質を向上させることで、国内産米の需要を高め付加価値化を促進することが重要であると時田氏は強調します。付加価値化によって利益が向上すれば、さらなる農業技術・収穫後処理技術改善のインセンティブが高まり、米産業全体の持続的な発展につながると期待されます。 セミナーへの参加者は学内外から21名にのぼり、ケニア、フィリピン、ベトナム、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、パプアニューギニア、フィジーからの研修生や留学生の参加もあり、それぞれの国の農業発展を見据えた活発な質疑応答が交わされました。
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概要
開催日時 |
2014年12月05日15時30分 |
開催場所 |
名古屋大学農学部第7講義室 |
講演者 |
宮浦理恵 (東京農業大学国際食料情報学部国際バイオビジネス学科助教) |
言語 |
英語 |
東南アジアの都市近郊では、農外収入機会の向上に伴う兼業化の拡大、土地売買よる土地なし農業労働者の増加など農業生産主体のおかれている状況は大きく変化している。農業自体で経済的に持続的可能で、かつ社会・文化を維持できる姿をどのように求めたらよいのだろうか。西ジャワにおける調査をもとにアグロエコロジー(農生態学)の視点から議論する。
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